栄養成分(サプリメント)で高血糖を改善【糖尿病食事療法】

糖尿病

高血糖改善に役立つ栄養成分(サプリメント)

最近注目の血糖コントロールを紹介してきます。頼りになる特定保健用食品やサプリメントも続々と登場しています。

サプリメントを上手に活用

サプリメント
さまざまな研究の結果、血糖値を下げる働きをする成分が次々と明らかになっています。そのなかから、最近とくにクローズアップされている注目のものを、ここで紹介しています。有効量を食品だけでとるのが難しいものもあるので、特定保健用食品や機能性食品を利用して、効率よく摂取しましょう。

サプリメントに含まれる高血糖に有効な栄養成分

難消化性デキストリン

進化した食物繊維が血糖値をコントロール

糖質の吸収を妨げて食後血糖値の、上昇を抑えるほか、便秘や腹部膨満感を解消する整腸作用、コレステロールや中性脂肪を抑える作用があります。難消化性デキストリンを使用したお茶、粉末などが、特定保健用食品として販売されています。

バナジウム

飲むだけで効果がある凄い水

バナジウムは一部のミネラルウオーターに含まれている微量必須ミネラルのひとつで、通常は体内に50~200ugほど存在しています。バナジウムを豊富に含む水は、日本では富士山麓の限られた地域にしかありません。血糖値を下げる効果があることは、いくつかの研究報告によって判明されています。あさり、ひじきなど貝類や海藻類から摂取することもできますが、バナジウム水を飲むことで手軽に摂取できるのは魅力です。1日1リットルほどを何回かに分けて飲むと、バランスよく取り入れることができます。

キチン・キトサン

体内の余分なものを一掃し体調改善

キチンはカニ殻などから抽出される不溶性食物繊維です。キトサンはキチンをさらに加工したもので、水溶性のものもあります。両方をまとめてキチン・キトサンと呼びます。キチン・キトサンは体内で吸収されず、胃腸の中にある余分な脂質や糖質、老廃物をともに排泄する働きがあるため、食後血糖値の上昇を抑制し、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らします。その他にも、免疫力の強化、便秘の解消、血圧降下などにも効果があります。粉末、顆粒、錠剤など、市販のサプリメントで摂取できます。

イヌリン

根に含まれる成分が高血糖に効く

キクイモの根に多く含まれる多糖類の成分がイヌリンです。腸への糖質の吸収を抑えるため、血糖値が急激に上昇せず、インスリンを分泌する膵臓の負担が軽減されます。このような効能から、イヌリンは高血糖の改善に効果があると考えられています。更に、コレステロールや中性脂肪を減少させる作用や、肥満を解消する効果もあります。サプリメントやイヌリンエキス配合の飲料水、顆粒状のもの、また生のキクイモも健康食品店やインターネット等で購入できます。

アルギニン

廊下を防止して元気を取り戻す

アルギ二ンはアミノ酸の一種で、体内で一酸化窒素を作って活性酸素を除去し、動脈硬化、高血圧、肝障害などを予防する効果があります。さらに、成長ホルモンの分泌を促し、脂肪を減らして骨を強化するなど、体の若返りにも効果的です。また、インスリンの分泌を促進し、インスリンの感受性を高めるという研究結果が報告されています。アルギ二ンはサプリメントからとるほか、鶏肉、えび、大豆、ごま、チョコレートなどに多く含まれているので、これらの食品から摂取できます。

α-リボ酸

強い抗酸化作用で体中が若返る

α-リボ酸はもともと医薬品として用いられていましたが、2004年に食品としての使用が許可されました。強力な抗酸化力が特徴で、内臓はもちろん皮膚の毛細血管にまで、抗酸化作用を及ぼすことができます。その結果、体内の代謝が活発になり、アンチ・エイジング効果が生まれ、さらに肥満予防にも効果を発揮します。c-リボ酸は、体内で作れる量が微量なので、サプリリメントなどで補う必要があります。