血糖値と食事(インスリンの働き)

糖尿病

血糖値と食事(インスリンの働き)について

高血糖に悩む人は先進国に多くいます。インスリンの働きを低下させている要因は過食と偏食にあるので、それを改善する必要があります。血糖値と食事の関係ついて紹介していきます。

高血糖には適切な食事療法が不可欠

高血糖・食事療法高血糖の療法は、食事療法と運動療法が2本柱となります。なかでも食事療法は1番重要なもので、血糖コントロールの結果を大きく左右します。「血糖値が上がる」のは、過食や偏食によって糖代謝がスムーズに進まず、膵臓が疲れ果て、インスリン分泌が減ったり、インスリン自体の効きめが悪くなる事が原因になります。つまり、インスリンの働きを低下させている要因は過食と偏食にあるので、それをまず改善することが不可欠になります。ここでは私たちの体と生活にひそむ根本原因を紹介します。

高血糖に自然治癒はない

人間の体には、高い治癒能力が備わっています。切り傷やすり傷は、数日後には皮膚が再生して治り、火傷や骨折も、医療的処置に加え、体自体が回復に向けて働くことで、一定の期間で治癒にされます。しかし、高血糖に関しては、一度異常をきたした糖代謝作用は、悪循環を繰り返すのみで、自然治癒はありえません。それは、なぜなのでしょうか?

現代人を慢性疾患におとしいれる「ためるメカニズム」

高血糖に自然治癒はない理由は、私たちの体に組み込まれた「ためるメカニズム」にあります。人類の歴史は、9割以上が飢餓の時代であり、食べ物が得られないとき、私たちの祖先は、体の中に蓄えたエネルギー(糖質や脂肪)を活動源にしていました。そのため、人間の進化の過程で、血糖値を上げるホルモンは複数作られましたが、血糖値を下げるホルモンはインスリンだけになってしまったのです。人類はこうして、数万年もの飢餓の時代を生き抜いてきました。しかし、人間の生活は変わり、現在の日本のような飽食の時代では、「ためるメカニズム」は高血糖や肥満の原因になっています。高血糖の療法は、何万年も前に人間が身につけた体の機能と、現代生活の差をうめる試みでもあります。私たちの体の中に「ためるメカニズム」がある以上、食事療法の基本は、「食べ過ぎない(ためない)」ことにあるのです。

血糖値関連ホルモン

血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンは、膵臓のランゲルハンス島β細胞から常に一定の量が分泌されており、これを基礎分泌と言います。食べ物が体の中に入ると、血液中に増えたブドウ糖を細胞に運んでエネルギーとするため、インスリンが追加分泌され、血糖値を下げようとします。血糖値が下がり始めると、それを察知した血糖値を上げるホルモンが分泌され、血糖値が下がり過ぎないように歯止めをかけます。このような血糖値を上げるホルモンには、グルカゴン、カテコラミン、成長ホルモン、クルココルチコイド、甲状腺ホルモンがあり、「抗インスリン作用ホルモン」と総称されています。適切な食事を続けていれば、インスリンと抗インスリン作用ホルモンは、バランスのとれた関係を保つことができ、高血糖が改善し、健康を維持することができます。

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