糖尿病

低血糖症の症状と原因について

低血糖症そのまま放置しておくと、けいれんを起こして意識不明になる低血糖発作を引き起す恐れがあります。低血糖症の症状と原因ついて紹介していきます。

低血糖症の症状について

低血糖症は、血糖値が最低限の必要レベル(50~60mg/㎗)以下になる状態のことで、あくび、だるさ、頭痛、目がかすむ、吐き気などの症状が現れます。そのまま放置しておくと、顔面蒼白、動悼、冷や汗、手指のふるえ、めまいなどが起こり、ひどい場合は、けいれんを起こして意識不明になる低血糖発作を引き起こします。これら一連の症状は極めて短時間で進行するので、最初の症状が出たら、すぐに砂糖を10g(角砂糖3個)ほど食べるなどして糖分を体に入れることが必要です。軽い症状の場合は、糖分の補給でおさまりますが、意識がもうろうとするなどの重い症状がある場合は、一刻も早く救急車を呼び、医師の診断を受けます。

低血糖症の原因と低血糖発作について

低血糖を引き起こす原因としては、インスリン注射や経口血糖降下薬の作用が強過ぎる、食事時刻の遅れ、食事量(糖質)の少なさ、空腹時の激しい運動、多量の飲酒などが考えられます。糖尿病治療を行っている人は、外出時の万一の発作に備えるために、スティックシュガーや角砂糖、「私は糖尿病です」と明記された糖尿病患者用旧カードを携行するようにしましょう。一般的に、血糖値が境界型にある人は、低血糖の発作を起こすことはあまりありませんが、食後に軽い低血糖症状が現れることがあるので、完全に安心することはできません。また、高血糖の状態を放置すると、糖尿病に移行し、低血糖発作の危険領域に入ることになります。早めの自己療養が大切です。

低血糖症の検査・診断(5時間糖負荷検査)について

上記のように低血糖症には、特定の症状はありませんが。多くの症状を呈します。正しい診断には、5時間糖負荷検査を受けなければなりません。5時間糖負荷検査による低血糖症の診断基準は以下になります。

①5時間の検査中、負荷前の血糖値より50%以上上昇しない。
②5時間の検査中、負荷前の血糖値より20%以上下降した。
③5時間の検査中、どの時点でも1時間に50mg/㎗以上下降した。
④5時間の検査中、60mg/㎗以下を記録した。
⑤5時間の検査中、めまい・頭痛・混乱・発汗・憂鬱などの症状が現れた。
⑥5時間の検査中、インスリン分泌の変動が血糖曲線と一致しない。
⑦血糖曲線がなだらかであっても、体温の上下が著しい場合。
⑧血糖曲線における山が2つ以上ある場合。
⑨カテコラミン代謝産物の上昇がある場合。

上記の①~⑨の項目の中で、どれか1つでも条件を満たした場合には、低血糖症と診断されます。