糖尿病

血糖値を下げる食品・スパイス・調味料

私たちが普段使っているスパイスや調味料にも、血糖値をコントロールする効果があります。高血糖に効くスパイス・調味料について紹介していきます。

辛味&香りが糖代謝を促進

糖代謝を促す

スパイス・種類
私たちが普段使っているスパイスや調味料にも、血糖値をコントロールする効果があります。糖代謝を促進する働きに加え、交感神経系に刺激を与えてエネルギー代謝を高め、その結果、内臓脂肪を減らしたり、抗酸化作用を発揮したりと、複合的な働きを持つスパイスが多いのが特徴です。毎日の料理に取り入れると、糖尿病だけでなく、様々な生活習慣病の予防に有効です。効果が高い具体的な食品は、しょうが、にんにく、とうがらし、シナモン、酢などになります。どのスパイスも世界各地で何千年にもわたって使われ、その国の料理文化を育むベースとなってきた食品です。スパイスや調味料で、味、香り、辛味、色をプラスすると、塩分ひかえめの味付けでも十分な満足感があるため、減塩効果も期待できます。

血糖値をコントロールするスパイス・調味料

ジンゲロールの保温作用が代謝を活性化する

1日の目安⇒3g
しょうが・効能
しょうがの辛味成分には結晶性のジンゲロールと油状のショウガオールがあり、ともに殺菌、保温作用があります。ジンゲロールが体内で吸収されると血管内に浸透し、細くなった血管を正常に戻すため体が温まります。その結果、代謝が活発になり脂肪を効率よく燃やし、インスリンの無駄な消費を抑える事ができます。しょうがの効用は中国でも古くから注目され、漢方薬にも多用されています。

においの成分アリシンがパワーの源に

1日の目安⇒2g
にんにく・効能
におい成分であるイオウ化合物のアリシンは、ビタミンB1と結合してアリチアミンに変化します。アリチアミンは糖代謝を促進させて、さらに体内のビタミンB6と結合してインスリンの分泌を助け、血糖値を下げてくれます。またアリシンには、殺菌作用があり、風邪などの感染症を予防したり、血液をサラサラにして、動脈硬化を予防する効果があります。

カプサイシンとカプサンチンの効果

1日の目安⇒1g
とうがらし・効能
とうがらしのなかで、日本でいちばんポピュラーなのは鷹の爪です。乾燥させ香辛料として使われています。とうがらしの辛味成分カプサイシンが体内に入ると、交感神経を刺激してエネルギー代謝を促進し、血行をよくして発汗を促します。その結果、脂質代謝が高まり内臓脂肪を燃やします。また赤い色素の元であるカロテノイドの一種カプサンチンには抗酸化作用があり、活性酸素をやっつけます。

毎日摂取し続けると血糖値が下がる

1日の目安⇒3g
シナモン・効能
2003年、アメリカのリチャード・アンダーソン博士が、60人の糖尿病患者に1日1gのシナモンを40日間与えた結果、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値のすべてが低下したという研究結果を発表しました。シナモンに含まれる成分がインスリン分泌を増やし、効率よく糖質を代謝させると考えられています。その他、シナモンには保温作用、解熱作用などもあります。

血糖値を調整して血液をサラサラにする

1日の目安⇒30ml
酢・効能
酢には、食べたものを胃の中で保つ働きがあるため、食べ物がゆっくりと腸に入り、食後血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。また、酢に含まれるクエン酸は酸性に傾いた組織を弱アルカリ性にして、糖代謝を活性化し、中性脂肪を分解します。その他、殺菌作用、疲労回復効果もあります。野菜の酢漬けなどを常備食とすると、血糖コントロールに効果的です。