糖尿病

糖尿病食品交換表について

高血糖の食事療法をサポートする日本糖尿病学会編『食品交換表』。糖尿病食品交換表についてついて紹介していきます。

[食品交換表]を賢く利用する

食品交換表

※[食品交換表]クリックすると拡大します。

食事療法を始めるとき、多くの人が、何をどう行っていいか迷います。その手助けとして作成されたのが、日本糖尿病学会の編集による食事療法の指導書『糖尿病食事療法のための[糖尿病食事療法のための食品交換表<第6版>](日本糖尿病学会編/日本糖尿病協会・文光堂発行)です。食事療法の第一歩は、どの食品にどのくらいのカロリーがあり、どんな栄養素が含まれているのかを知ることです。しかし、すべての食品について覚えることはかなり困難です。そこで、活躍するのが[食品交換表]です。食品交換表には三つの大きな特徴があります。

①80kcalを1単位とする

食品交換表では「キロカロリー」の数字のままで足し算・引き算するのではなく、80kcalを1単位に換算するので、栄養計算がとても容易にできます。

②1単位の重量がわかる

食品交換表には、食品ごとに1単位(80kcal)の重量が示されていて、代表的なものには
目安量(1個、1切れなど)もあわせて記載されているため、買い物や調理が楽にできます。

③栄養素別に分類されている

食べ物を栄養素の似たもの同士にまとめて、六つの食品グループ(表1~表6)に分けて
あります。それぞれのグループごとに1日に食べる量が決まっており、それを守れば自動的にバランスのよい食事ができるというしくみになっています。とくに、栄養バランスをとるのに役立ち、栄養素への理解の手助けにもなってくれます。正しい食生活管理には、なんといっても[食品交換表]が不可欠です。

6グループから規定の配分に従って食品を選び献立を考えます

健康料理・栄養
上記にもあるように[食品交換表]では、主体となる栄養素ごとに食品を6つのグループに分け、80kcal(1単位)に相当する各食品のグラム数、大きさと個数の目安を記載しています。1日の指示エネルギー量が1600kcalの人であれば、1600kcal÷80kcal=20単位となり、[食品交換表]の6グループから規定の配分に従って食品を選び、その合計が20単位になるよう調整します。つまり、同じグループ内の食品は、どれを使ってもよく、6グループの組み合わせによって献立を考えることができます。