食品の選び方・食べ合わせについて
食事療法の基本は、やる気と継続です。食品の選び方・食べ合わせについてについてついて紹介していきます。
劇的に効く単独食品はない
食品の効能は人によって違う
食品の選び方についても、同じことがいえます。特定の食品やお茶が、ある人の高血糖の改善に役立ったとしても、他の人にも必ず同じ効果があるとは限りません。人の顔や体が十人十色であるように、個人ごとに生体調整機能の特徴は異なり、食品の効能の程度は、その人の体に合うかどうかで決まります。一番大切なことは、好奇心を持っていろいろな食品を試し、自分の体に合う食品を見つけることです。
Gl(グリセミック・インデックス)の取り入れ方
●Gl値が高い食品例
じゃがいも90・にんじん80・とうもろこし70・くり60・パイナップル65・すいか60・いちごジャム82・キヤンデイ108・練乳82
●Gl値が低い食品例
きのこ類24~29程度(ただし、干ししいたけは38)・海藻類11~19程度・大豆製品20~42程度・トマト30・きやべつ26・ブロッコリー25・ほうれん草15
※肉(牛、豚、鶏)、魚介類はともに40~49くらい。ただし、焼き豚は51と高め。
血糖値を上げにくい食べ方
食べる順番
①血糖値の上昇を抑える食品(食物繊維の豊富な野菜、きのこ、海藻など)を最初に食べます。
②たんばく質の多いもの(肉、魚介類、大豆製品、卵など)を食事の中ほどで食べます。
③炭水化物(穀類、いも類など)は、食事の中ほどから最後にかけて食べます。
食べ合わせ
糖代謝を促進したり、小腸での糖吸収を遅らせる栄養素を、毎食ごとに取り入れます。
代表的な成分は、食物繊維、ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛、クロムなどです。
マイフード見つける
自分の体に合う食品を見つけましょう
食生活を改善するには、いろいろな食品に対する好奇心を持ち、実際に試してみることが大切です。これを実行していると、「最近体調がいいな」「血糖値が下がっている!」という食品にめぐり合います。それが、あなたの体に合う「マイ・フード」です。マイ・フードはひとつではないので、多くの食品を試し、自分のレパートリーを増やしていきましょう。
【試し方のポイント】
●子どもの頃によく食べた食品を試します。この種の食品は、体に合うことが多いです。
●効果をみるには、1カ月程度試します。ただし、玉ねぎなどの常備野菜は毎日でもいいですが、にがうりなど嗜好品的な食品は3~4日に1回くらいにしましょう。お茶・ハーブは毎日続けたほうが、効果が把嬉しやすくなります。