にがうり(ゴーヤー)/食品成分・栄養・効果【糖尿病食事療法】

糖尿病

血糖値を下げる食品・にがうり(ゴーヤー)

にがうり(ゴーヤー)は沖縄の長寿を支える健康野菜です苦味の強いタイプを選びましょう。にがうりの効果について紹介していきます。

糖尿病の民間薬のひとつ。

糖吸収を抑える(1日の目安量60g)

にがうり・インスリン様成分
「にがうり」という名前は、独特の苦味があることからそう呼ばれていますが、いまや「ゴーヤー」といったほうがピンとくる人が多いでしょう。沖縄料理がブームになって、すっかり定番の食材になりました。原産地は熱帯アジアといわれ、日本では沖縄や九州を中心に栽培されています。日常的な野菜として使われるほか、糖尿病の民間薬としても親しまれてきた野菜です。にがうりのパワーの源は、ビタミンB1、食物繊維、カリウムの豊富さです。ビタミンB1は糖質の代謝を高め、食物繊維は、糖質の吸収を抑えることによって食後血糖値の急激な上昇を抑えます。カリウムは、血液中の老廃物を追い出して血圧を安定させ、高血圧が引き起こす合併症を予防してくれます。さらに注目したいのが、にがうりの種に含まれる植物インスリン様物質です。この成分はインスリンと似た働きを持ち、血糖値を下げる効果があります。料理では、通常、種を取り除きますが、種入りゴーヤー茶なら、インスリン様成分も摂取できます。また、抗酸化作用が強いのも、にがうりの特徴のひとつです。豊富に含まれるカロテンやビタミンCが、活性酸素の働きを抑え、血管の老化を防いでくれます。

インスリン様物質が含まれる種入りゴーヤー茶

ゴーヤー茶・インスリン様物質
にがうりの種には、インスリン様物質(ペプチドP)、抗ガン物質(モモジン)、ダイエットに効果的なリノール酸が含まれています。これらの成分を手軽にとれるのが、にがうりを丸ごと使った種入リゴーヤー茶です。栄養分をしっかりとるために、茶草を5分ほど煮出します。健康雑誌などでは自宅での作り方も解説されていますが、健康食品店などで簡単に手に入ります。生のにがうり独特のにおいはなく、香ばしく上品な味わいです。また、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどもたっぷり溶け込んでいて、美肌や老化防止効果にも効果的です。

イポイボが鋭く、色が濃いにがうりを選びましょう

ゴーヤー・ビタミンC
昨今のにがうりブームで、さまざまな産地のにがうりが出回っていますが、やはり太陽をいっぱい浴びて育った沖縄や九州産のものがいいでしょう。表面のイポイボがごつごつして鋭く、濃と緑色のものを選ぶようにしましょう。にがうり料理の定番といえば、豚肉や豆腐といっしょに妙めるゴーヤーチャンプルーです。にがうりに含まれるビタミンCは、渦で加熱調理しても壊れにくくカロテンの吸収率が高まるという利点もあります。